ウトノキフ神話 Edit

外なる存在 Edit

無限なるものウトノキフ Edit

眠らず夢見るものムーミン Edit

空なき地に住まうもの蛍光灯 Edit

奉仕種族 Edit

ジ=エン Edit

異形を語る者 Edit

ある語り部 Edit

ああ、なんということであろうか。まさかあんな存在に出会おうとは。
私はあんなものが生まれうるなどとは思ってもみなかったし、誓って言うが、
生まれて欲しいとすら思ったことはない。

あれは、一体なんなのだろう。あの、叩いても叩いても、まるで何も無かったかのように蘇るあれは。
あれは、一体なんなのだろう。こちらの忠告が、指導が、懇願が。攻撃すらも全く通じないあれは。
あれは、ほんとうに一体全体、なんなのだろうか。

簡単な普遍的事実として、SS国家というのは、SS、もしくはFF。または絵で出来ている。
当然ながら、AAはそこに含まれない。
しかし、あれは平然とSSに混ぜてみせた。

自分の領土を切り開いた時。それを著名な国家で公布するのは良い。しかし、それは一度で十分なはずだ。
しかし、あれは何度でもやってのけた。
しかも、追放に限りなく近い形で追い出され、仕方なく作った領土をだ。

批難が巻き起こり、暴動の恐れまであるので、その名での行動を禁じる。
そう命じられたら、普通の人間ならば、その国には二度と足を踏み入れないはずだ。
しかし、あれは名を変えて、しかし顔を変えず、簡単な変装すらもせずに、平然と足を踏み入れてみせた。

あれは、一体なんなのだろう。
あれは、一体なんなのだろう。
あれは、一体なんなのだろう。

私は恐ろしい。あれが、あれが、もうそこまでやって来ている。
ブログヲツクリマシタ。という、あれの鳴き声が聞こえてくる。
ああ、今、もう固く閉めてあったはずの扉を開けて……

――ある理想郷国住人の手記より抜粋――

番外 Edit

うっかりするものヒャクメ様 Edit

ウトノキフ暗黒神話大系 Edit

ウトノキフ暗黒神話大系5(錆心社刊)より、短編「名を秘すもの」紹介 Edit

友人が失踪して早数ヶ月……私大教授の落合は、ある日ポストに投函された手紙に気付く。
差出人は越智、行方不明の親友からだった。

逸る心を抑えて手紙を読む落合。
そこには、震える筆跡でこう書かれていた。

「『名を秘すもの』に気をつけろ。生贄の羊が」

……文章は、途中で途切れていた。
その日から、落合は身辺をつけ回す何かの存在に気付いてしまった。
果たしてそれは、人間なのか? それとも、親友の言う「名を秘すもの」なのか……?
こうして、彼の心の休まることない日々が始まったのだった……。

(これはフィクションです。現実の人間・場所・事件等とは一切関係ありません)


ふきのとう


*1 一説ではドリームランドではないかと言われている
*2 其処が理想郷だと声高く主張する者も多い

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