ウトノキフ神話 Edit

外なる存在 Edit

無限なるものウトノキフ Edit

  • H.P.ヲチクラフトが提唱した、ウトノキフ神話における主神格的存在。
    ”外なる神”とも呼ばれ、理想郷と呼ばれる現実世界と異なる空間*1
    無限に死に甦り続けていると言われている。
  • ヲチクラフトが自書にて行った描写によれば、
    「その身体は平面であり立体、文字であり絵である幾何学的な無秩序」
    と言う外見をしているらしい。
  • その存在は、決して善ではない。
    少なくとも、人間にとって益をもたらすようなものではない。
    神と言う概念もヲチクラフトが定義しただけであり、あくまでそれは人間にとって
    理解の出来ない存在でしかない、高次であり低次であり無限次であり零次の何かなのだ。
  • また、ウトキノフの本当の名は、厳重に秘されている。
    決して、彼の存在の弱点だからとか、本質を穿つ言葉だからとか、そういう類の理由ではない。
    彼の存在の本当の名は、それを見るだけで、心を砕く恐怖となるからだ。
    それを呼ぶだけで、遠く星辰の彼方から、彼の存在を呼び寄せてしまうからだ。

    人間よ。心有る者よ。注意して欲しい。
    絶対に、ウトノキフに近付いてはならない。
    彼の存在は、決して人とは馴れ合わない。人とは通じ合わない。人とは分かり合えない。
    ――彼の存在にとって、人間なんてものは塵芥に均しいものでしかないのだから。

眠らず夢見るものムーミン Edit

  • ウトキノフ神話上で、ウトキノフに次いで語られるものと言えば、やはりこのムーミンだろう。
    チラシィ=ノゥ・ラと呼ばれる異世界で、絶えずウトキノフへと目覚めを促す声を送り続ける存在として知られている。
  • ヲチクラフトによれば、
    「丸い空洞のような目。連続した断絶で綴られた身体。眠らず眠りながら夢を見ずに夢を見て、
    接触した人間の夢を幸福と絶望のうちに貪り尽くす存在」
    だと言われている。
  • 民話で言うムーミントロールと呼ばれる妖精とのつながりも一部学者から示唆されているが、
    恐らくそれはムーミンに接触してしまった狂人による戯れ言ではないだろうか。

    決して、彼の存在の前で夢を語るな。近寄らず、音を立てず、見つからないように細心の注意を払って、疾く逃げろ。
    ひとときの幸せと引き換えに、夢を喰われたくなければ。

空なき地に住まうもの蛍光灯 Edit

  • この存在については諸説があり、未だ定かではない個所が多々存在している。
    例えば、とある神話では「ウトノキフの弟である」と言われているが、
    「ウトキノフ自身であり、彼の存在の別の側面」だとする神話もある。

    ――あくまでウトノキフ神話は人間が綴ったものであり、我々が計り知れない存在からしてみれば、
    どちらも矛盾せず両立する事柄なのかもしれないのだが。
  • 蛍光灯は遥かなる高みの地に居を構えており*2、空気と呼ばれる気体の存在しない世界で蠢く存在である。
    そのため、我々の世界へと侵攻してきた際には、空気を無視出来る故にか、
    海底や火山口など場違いな場所に出現してしまうことがある。
    ただし、人間の存在しない地に出現した蛍光灯は、誰にも気付かれず着実に侵攻の手を伸ばして行くため、
    気付いた時には手遅れな事態になりかねない。

    彼の存在が語る声に、耳を傾けてはならない。
    鼓膜を破ってでも、絶対に聞いてはいけない。
    生きることに絶望したくないなら、耳を塞ぎ続け、彼の存在が過ぎ去るまで堪えて待て。
    けれど、決して安心してはいけない。
    ……過ぎ去ったはずの蛍光灯が、後ろから貴方の肩を叩く可能性は、零ではないのだから。

奉仕種族 Edit

ジ=エン Edit

  • ウトノキフやムーミンなどの邪神群に対して、盲目的かつ絶対的に仕える奉仕種族。
    らりほぅ」「こもねぎ」などと別の名前で呼ばれることもある。
  • 黒く濁った霧のようなガス状の身体をしており、いかなる器官も自由に作り上げることが出来る。
    普段は主と同じく理想郷を空気のように漂っていて、身体を通り抜けた風が「プッログ」
    あるいは「プログヲツクリマシタ」という独特の音を立てることで居場所を知らせるようだ。
  • 邪神の餌場を守ることを至上の目的としており、気体と言う身体の特性を活かして、
    身体を細かく分割、数の暴力をもって餌場を荒らす人間を襲う。
    その際には、身体中から棘を生やし、海栗のような形態を取ることが多い。
  • 基本的に打たれ強く不死の存在だが、彼らの言葉で「リモホ」と呼ばれる何かを弱点としているようだ。
    ただし、それが何なのかは(一部の者を除いて)未だ判明していない。

異形を語る者 Edit

ある語り部 Edit

ああ、なんということであろうか。まさかあんな存在に出会おうとは。
私はあんなものが生まれうるなどとは思ってもみなかったし、誓って言うが、
生まれて欲しいとすら思ったことはない。

あれは、一体なんなのだろう。あの、叩いても叩いても、まるで何も無かったかのように蘇るあれは。
あれは、一体なんなのだろう。こちらの忠告が、指導が、懇願が。攻撃すらも全く通じないあれは。
あれは、ほんとうに一体全体、なんなのだろうか。

簡単な普遍的事実として、SS国家というのは、SS、もしくはFF。または絵で出来ている。
当然ながら、AAはそこに含まれない。
しかし、あれは平然とSSに混ぜてみせた。

自分の領土を切り開いた時。それを著名な国家で公布するのは良い。しかし、それは一度で十分なはずだ。
しかし、あれは何度でもやってのけた。
しかも、追放に限りなく近い形で追い出され、仕方なく作った領土をだ。

批難が巻き起こり、暴動の恐れまであるので、その名での行動を禁じる。
そう命じられたら、普通の人間ならば、その国には二度と足を踏み入れないはずだ。
しかし、あれは名を変えて、しかし顔を変えず、簡単な変装すらもせずに、平然と足を踏み入れてみせた。

あれは、一体なんなのだろう。
あれは、一体なんなのだろう。
あれは、一体なんなのだろう。

私は恐ろしい。あれが、あれが、もうそこまでやって来ている。
ブログヲツクリマシタ。という、あれの鳴き声が聞こえてくる。
ああ、今、もう固く閉めてあったはずの扉を開けて……

――ある理想郷国住人の手記より抜粋――

番外 Edit

うっかりするものヒャクメ様 Edit

  • 我等がヲチ神ヒャクメ様。
    最近、ウトノキフが侵略の猛威を振るったのは、ヒャクメ様が何かやらかしたせいだと言う噂。
    あと、邪神にのっとられたとかのっとられないとか。
    お陰様で我々はヲチ対象に事欠きませんが、SAN値も多分に減少しております。

    ヒャクメ様が司るのは、覗きであり、ヲチであり、うっかりである。
    奉仕種族として幾百幾千のヲチャーと呼ばれるモノを従えているが、実は彼女の方が
    奉仕種族ではないかと近年の調査で新説があげられた。

    うっかりしてはいけない。
    ヲチしてはいけない。
    この、簡単な二つの約束が守れないなら……君もヲチャーになってしまうだろう。

ウトノキフ暗黒神話大系 Edit

ウトノキフ暗黒神話大系5(錆心社刊)より、短編「名を秘すもの」紹介 Edit

友人が失踪して早数ヶ月……私大教授の落合は、ある日ポストに投函された手紙に気付く。
差出人は越智、行方不明の親友からだった。

逸る心を抑えて手紙を読む落合。
そこには、震える筆跡でこう書かれていた。

「『名を秘すもの』に気をつけろ。生贄の羊が」

……文章は、途中で途切れていた。
その日から、落合は身辺をつけ回す何かの存在に気付いてしまった。
果たしてそれは、人間なのか? それとも、親友の言う「名を秘すもの」なのか……?
こうして、彼の心の休まることない日々が始まったのだった……。

(これはフィクションです。現実の人間・場所・事件等とは一切関係ありません)


ふきのとう


*1 一説ではドリームランドではないかと言われている
*2 其処が理想郷だと声高く主張する者も多い

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Last-modified: 2006-06-13 (火) 19:26:39 (4874d)